3月5日説教要約 |
「弟子たちの召命」(ルカ5章1~11節) 牧師 紺野真和
イエス様は、バプテスマのヨハネが領主ヘロデに捕えられた時、ガリラヤで神の国の福音を宣べ伝え始めた。イエス様が最初にしたことは、神の国を広げて行くために弟子を選び教える事であった。当時、弟子が師を選んでいたが、イエス様は逆に弟子を選ばれた。今朝はイエス様がなされた大漁の奇跡から、イエス様が弟子として選ばれた二つのことを見て行く。
1,イエス様をすべての主であると受け止める信仰。ペテロはこの時より以前、バプテスマのヨハネの弟子であり兄弟であったアンデレにイエス様がメシアであると紹介した。その時からペテロはある時はイエス様と共に、他は自分の生活のために行動した。この事が良くないわけではないが、ペテロの場合問題があった。ペテロはイエス様と共に行動する時にはイエス様をメシアと仰ぎ歩み、その他の時にはイエス様をメシアと思わず生活していた。そのようなペテロにイエス様は大漁の奇跡を見せられた。その奇跡を見たペテロはイエス様が全ての主であると受け止め、イエス様の御前にひれ伏し「主」と告白した。
2,罪の赦しを受け止める信仰。イエス様の奇跡を見たペテロはイエス様が聖なる方であると知り、自分の罪深さを受け止めた。彼は「主よ。私から離れてください。私は罪深い人間ですから」と告白した。この場面は旧約聖書の預言者イザヤの召命と似ている。イザヤは聖なる万軍の主を見た時、自分の汚れを知った。主はそのイザヤに罪の赦しを与えられた。そしてイザヤをご自分の働きのために選ばれた。ペテロもイエス様の聖さに触れ、自分の罪深さを知った。イエス様はそのペテロから離れることをせず、「恐れることはない」と言われた。ここにイエス様からの罪の赦しの言葉はないが、きっとペテロは罪の赦しを覚えた事であろう。イエス様はそのペテロをご自分の弟子として招かれた。
イエス様が弟子として招かれる者は、イエス様を全世界の主であると受け止め、イエス様の十字架を通して罪赦された者です。すなわちクリスチャンです。イエス様は神の国の拡大のために、私たちを選ばれた。この週も与えられた賜物を通して神の国拡大の使命に生きよう。