2月26日説教要旨

　　　　　　　　　　　　　　「生ける水」（ヨハネ4章1～26節）　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　牧師　紺野真和　

イエス様は、ガリラヤで宣教を開始するためにユダヤからガリラヤの途中にあるサマリアに行かれ、ヤコブの井戸に腰を下ろされた。その時、井戸から水を汲むためにサマリアの女性が来た。イエス様は彼女に「生ける水を与える」と言われた。イエス様は比喩的に「生ける水」と語ったのだが、女性は喉の渇きをいやす水であると考えた。この後、イエス様は彼女に罪を知らせ神様への飢え渇きを持つようにされた。彼女はイエス様に、礼拝すべき場所はエルサレムか、ゲリジム山かと尋ねた。イエス様は、エルサレムでもゲリジム山でもないところで礼拝が捧げられるようになると答えた。イエス様の頭にあったのはマラキ1章11節、日の上る所から日の沈むところまで【主】の御名が称えられる、すなわち全世界で【主】が褒めたたえられる姿であった。イエス様はこの事をサマリアの女性に伝えた後、「まことの礼拝者たちが、御霊と真理によって父を礼拝する時が来ます。今がその時です。」（ヨハネ4:23）と語られた。イエス様は、真の礼拝者たちとは、御霊と真理によって礼拝を献げる者たちであると言われた。真の礼拝とは聖霊によって献げられる礼拝であるという事である。すなわち、真の礼拝とは聖霊の内住したクリスチャンによって献げられる礼拝である。これは当然である。なぜなら、誰も聖霊を通してでなければ、【主】を父として知ることはできないし、イエス様を神の子キリストであると知る事ができないからである。私たちの努力、私たちの一生懸命さが真の礼拝かどうかを決定づけるのではない。聖霊が内住しているクリスチャンによって献げられるかどうかである。最初にイエス様はサマリアの女性に「生ける水」を与えると語られた。「生ける水」とは聖霊のことである。ペンテコステ以来、イエス様はご自分を信じるもの全てに聖霊を与えて下さっている。そして、今、マラキ書にあるように、全世界のクリスチャンによって礼拝が捧げられている。ところで、「生ける水」とは、溜水ではなく、湧き出る水のことである。聖霊は日々、神様の愛と恵みを知らせ、私たちは神様への愛に満たされ主を褒めたたえる。