2月12日説教要約 |
「最初のしるし」(ヨハネ2章1~11節) 牧師 紺野真和
イエス様はこの地上での最初のしるしをカナの婚礼の時になされた。その時に主に用いられたマリヤの信仰を見て行く。
1,イエス様を信頼する信仰。ぶどう酒がなくなった時、マリヤはイエス様のところに行き「ぶどう酒がありません」と言った。それはイエス様にはこの問題を解決する力があると信じていたからである。この時から30年前に御使いはマリヤに「生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれます」と伝えた。この時からマリヤはイエス様が神の子キリストであると信じていた。
2,イエス様の主権を認める信仰。イエス様はマリヤに「女の方、あなたはわたしと何の関係がありますか。わたしの時はまだ来ていません」と言われた。イエス様は、マリヤに「わたしの計画とあなたの計画は違う」と言われたのである。この時、マリヤは30年前の信仰へと導かれたのであろう。マリヤは受胎告知された時「私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおり、この身になりますように」と主の御前にへりくだった。
3,イエス様に従順に従う信仰。マリヤは給仕の者たちに「あの方が言われることは、なんでもしてください」と言った。給仕へのマリヤの言葉は、彼女自身のイエス様への思いであったであろう。イエス様は給仕の者たちに「水がめを水でいっぱいにしなさい」と言われた。彼らはそのとおりにした。マリヤもイエス様に言われれば、そのとおりにしたであろう。
イエス様はこのようなマリヤを用い、水をぶどう酒に変えられたのである。
ところで、ユダヤ人にとってぶどう酒は喜びの象徴であったので、ユダヤの披露宴でぶどう酒がなくなる事は一大事であった。なくなったら人々から喜びが消え、祝宴はお開きになったであろう。カナの婚礼でぶどう酒がなくなった時、イエス様はこれまで振舞われていたぶどう酒よりもはるかに芳醇なぶどう酒をふんだんに振舞われたのである。イエス様の奇跡によって、人々はますます喜び、笑顔になったであろう。今もイエス様は人々に喜び、恵みをもたらそうとしておられる。それも私たちの日常の小さな働きを通してである。