12月18日礼拝説教要約 |
~先主日のメッセージ要旨~
「メシア預言④」 (ルカ2章25~35節)
牧師 紺野真和
先週、預言者イザヤとミカが握りしめていたダビデ契約を見た。ダビデ契約とは、ダビデの子孫から永遠の王メシアが現われること、メシアが治める神の国が永遠に立つという事である。そのダビデが握りしめていた主の約束があった。それは彼より1100年くらい前に生きたアブラハムと神様が結ばれた契約(アブラハム契約)である。アブラハム契約の内容は、アブラハムを大いなる国民とする、アブラハムを全世界の祝福の源とする、土地を与えるである。特に前の二つに目を留める。神様は、アブラハムに繰り返しこの約束を語った(創18:18、22,17,18)。そしてアブラハムの子イサクにも(創26:4)、孫ヤコブにも(創28:13,14)。神様はアブラハム、イサク、ヤコブに、アブラハム契約を教え込まれた。そして彼らはその子、その孫に契約のバトンを渡した。ヤコブ家族がエジプトに移り住んだ後、イスラエルの民は爆発的に増えた。神様はアブラハムに土地を与えると約束の実現のために、モーセを立ててイスラエルの民をエジプトから救い出した。そしてシナイ山で契約を結ばれた。その契約の中にイスラエルの民を祭司の王国をするとある。民を王国にする、特に世界のために生きる祭司の王国にすると語られた。この後イスラエルの民は約束の地に入るが、神様に背き暗黒時代を過ごす。その間も主の民はアブラハム契約を握りしめていた。アブラハムから約1100年後のダビデもアブラハム契約を握りしめていた。主はダビデにあなたの子孫から永遠の王メシアが生まれ、その国を永遠に立てると約束し、ダビデはメシアによってすべての国々が祝福されるようにと祈った。更に300年後のイザヤもアブラハム契約を握りしめていた。彼はメシアが立てる王国の繁栄(イザヤ9:6,7、11:1~10)と、メシアによって全世界が祝福されること(イザヤ49:6)を預言した。この後も主の民は、エルサレムがバビロンに滅ぼされ時も、捕虜として連れて行かれる時も、エルサレムに戻って来た時も、その後もアブラハム契約を握りしめていた。そして、ついにアブラハム契約の成就者であるメシアが生まれた。マタイ1章は、イエス様がアブラハム契約の成就者であることを示し、シメオンはイエス様を抱きその成就を喜び預言した。