12月4日礼拝説教要旨 |
「メシア預言②」(マタイ2章1~12節)
牧師 紺野真和
先週、私たちはイザヤ書を通して、メシアは処女からお生まれになる男子で、インマヌエルと呼ばれる方であること見た。今朝は同時代(BC700年頃)に活躍したもう一人の預言者ミカの預言を見て行く。彼はユダ王国にあった罪、異教の神々を礼拝する罪(1:5)、金持ちや支配者、預言者が公正を行わず不正を行い、貧しい人々から搾取していた罪(2:1、2、3:1~3、3:5、9~11)を責めた。その罪のゆえに王国に主からの裁き、エルサレムが滅ぼされる事(3:12)、バビロンに捕囚される事(4:10)を伝えた。しかし同時にメシアが来られ民を救うという希望を伝えた。その預言の一つが「ベツレヘム・エフラテよ、あなたはユダの氏族の中で、あまりにも小さい。だが、あなたからわたしのためにイスラエルを治める者が出る。その出現は昔から、永遠の昔から定まっている」、すなわちメシアがベツレヘムでお生まれになるという預言である。この預言以来、主の民は、主の裁きが始まったアハズ王の時も、ユダ王国が滅ぼされる時も、バビロンに捕囚された時にも、エルサレムに戻って来た時も、その後もベツレヘムでお生まれになるメシアを待ち望んだ。そしてミカの預言があってからおよそ700年後、ついにメシアが聖霊によってマリアの胎に宿られた。ヨセフとマリアは、マリアの胎に宿られた方が聖霊によるものであったので、イザヤの預言を通して、また御使いのことばを通してメシアであることを知った。しかし、当時マリアとヨセフが住んでいた場所はガリラヤのナザレであった。彼らはミカが預言したメシアはベツレヘムでお生まれになるという事がどのように実現するのだろうかと思い巡らしていたであろう。何と、主は皇帝アウグストゥスを動かされた。アウグストゥスは住民登録をせよという勅令を出した。そのため、ヨセフとマリアはヨセフがダビデの家に属していたので、ユダヤのベツレヘムというダビデの町に行かなければならなかった。そこで、マリアは月が満ちて男子の初子を産んだ(ルカ2:1~7)。イエス様こそメシアである。