5月19日説教要旨 |
「パウロが宣べ伝えたこと」(使徒の働き28章16節~31節)
牧師 紺野真和
福音理解が小さすぎないか。パウロが命を懸けて宣べ伝えたことは何か。神の国である。神の国は、イエス様の宣教の第一声であり、復活された後弟子たちに40日間教えられた事である。神の国とはどのようなものか。イエス様が王である国である。聖書は王が誰であるかを繰り返し語る。マタイの系図、東方の博士たちの訪問、イエス様のバプテスマの時の天からの声、エルサレム入城、ポンテオ・ピラトとの対話、復活を通して。それでは神の国はいつ来たのか。イエス様の誕生と共に神の国は来た。父なる神様は、イエス様を地上に送ることを通して、この世界に神の国をもたらした。それではその特徴は。三つの側面がある。第一は、サタンの支配からの解放。サタンの支配から解放されてと聞くと、私たちのまわりのあの素晴らしい人がサタンの支配にあるのですかという疑問を持つ。サタンの支配にあるという時、極悪非道の人の事を想像する。しかしサタンの最も重要な働きは、イエス様に近づかせないようにする事、イエス様を信じさせないようにすることである。その支配から解放し、イエス様は信じる者をご自分の支配に入れて下った。王であるイエス様の国に入ると、国民は王がどれだけ国民一人ひとりを大切に思っているのか徐々に知って行き、王との交わりを深めていく。第二の側面は、罪からの解放。王国に入った者は罪から解放され、御霊の実を結び、それに従って良い行いをする者となって行く。第三の側面は、死からの解放。イエス様が死に勝利されたことを通して、一人ひとりに死への勝利の希望を与えて下さった。イエス様は、十字架と復活を通して、人々に神の国の入国許可書を作ってくださった。それを手にするだけで神の国に入れる。そしてやがて再臨の時に、神の国は完成する。