2019年 02月 20日
1月13日説教要旨 |
牧師 鳥居 完次
パウロはコリント教会の諸問題解決のために<Ⅰコリ>を書いた。その鍵は<15章>の「死の完全勝利宣言」にあり、核はその預言 <ホセア13:14>の「神のあわれみ」にある。
1.神の御子(主イエス・キリスト)への深いあわれみが隠されている。私たちに「死の完全勝利宣言」をもたらすため、神が用意された救い主イエス・キリストの十字架に対して向けられているはずの「神のあわれみ」が、ないかのように「隠されている」ということか。
2.神の御子(主イエス・キリスト)の私たち罪人に対する深いあわれみが勝っている。神の本質である愛(あわれみ)は、まさに神が肉体を取られた主イエス・キリストの出現によって、見えるかたちとして表された(現れた)と言える。もちろん、その極みは主の十字架である。<Ⅰコリ15:55f>にあるように、罪によって人の中に死が「とげ」のように刺さった。しかし、人は誰も自力でそれを抜けない(抜こうとしても矢印の羽先にひっかかる)。その死の痛み苦しみ悲しみの現状を見、主イエスは本当にかわいそうに思われたのである。なんと、私たちに刺さっている「死のとげ」を身代わりに引き受け、自らのうちに突き通して下さった。ここに「死の完全勝利宣言」が実現した<57>。しかも、主のよみがえりの事実によって、それは常に今現在である。復活のキリストを心に迎え入れた者は、あわれみで胸が沸き返っている「キリストの心」<2:16>を持っているからである。福音宣教・伝道にすぐ挫折してしまう弱い私たちであるが、「堅く立って動かされることなく」キリストの愛(あわれみの心)にますます突き動かされて、「いつも主のわざに励んでいきたい」<58>。
by ybible63
| 2019-02-20 15:10
| ★礼拝説教要約