7月8日説教要旨 |
牧師 鳥居 完次
ゼカリヤはハガイと同時代(BC520年頃)の預言者。<ゼカリヤ書>は新約聖書に最も多く引用されており、特にキリスト(メシヤ)についての預言は<イザヤ書>とともに多い。
1.<ゼカリヤ9:9>に注目。この預言は、実際に主イエス・キリストが、ろばに乗ってエルサレムに入城された出来事として成就した。それは、四福音書に記されているほど重要であった<マタイ21:1~11、マルコ11:1~11、ルカ19:29~44、ヨハネ12:12~19>。その重要さは、主がこの出来事のすぐ後にされた「宮きよめ」にあったようだ。主は、宮で商売しているまるで神に関心のない人々を追い出した。故に、<ゼカ9:9>の預言は、何よりも宮(神殿)、つまり神の家である私(たち)自身の再建につながっている(た)ことがわかる。
2.<ゼカリヤ9:9>が、今現在の私たちに発している具体的なメッセージ。「王が来られる(た)」とは、この世の真の創造主、統治者、支配者という意味であり、「私のところに」とは、<8:2~3>との関連から、「ただ中に」即ち「私(たち)のただ中に」という意味であろう。現代ほど「人とは何か」が問われている時代はない。人は、創造主なるまことの神を知ることなしに、真の人の姿を取り戻すことはできない。罪故に失ってしまった「いのちの息」をもう一度吹き込んで下さるために、神は「泉」を開いてくださった<13:1>。故に、今や、全世界だれでも、救い主イエス・キリストを心の王座に迎え入れることによって、いつでもどこでも「確かに王はここにおられる」と確認できる御霊が与えられている<14:8>。
<ゼカ9:9>のみことばの前にへりくだって、己の「神の家再建」進捗状況を確認したい。