2018年 07月 31日
7月1日説教要旨 |
「整えられたアポロ」(使徒19章24~28節)
牧師 紺野 真和エペソの町で、アレキサンドリヤ生まれで雄弁なアポロが霊に燃えてイエス様のことを伝えていた。しかし彼には欠けがあった。ヨハネのバプテスマしか知らなかったのである。恐らく、彼はイエス様が旧約聖書に預言されている救い主であること、そしてある程度イエス様の教え、業を知っていたであろう。しかし福音を十字架と復活の意味を知らなかった。そのアポロにプリスキラとアクラ夫婦が教えた。この事から彼がとても謙遜な人物であったことが分かる。アポロに教えたのは学者ではなく信徒であった。彼は信徒のことばに真摯に耳を傾けた。また、彼はこれまで雄弁に語り、多くの人に影響を与えてきた。そのアポロが「あなたは大切なことが欠如しています。」と言われた。普通ならカチンと来ても良い所であるが、彼は自分の欠けを素直に受け止めた。成長する人とは、謙遜な人、教えられやすい人である。さて聖書を見ると、プリスキラとアクラは「彼を招き入れて、神の道をもっと正確に彼に説明した。」とある。「招き入れて」という言葉がある。その言葉は、彼らが公衆の面前でアポロを教えたのではないということを伝えるためである。彼らはアポロに恥をかかせたり、自尊心を傷つけることはしなかった。彼らはアポロに「こんなことも知らないんですか」とか「そんなんじゃだめじゃないですか」とは言わなかったであろう。彼らは優しく、丁寧に愛をもって福音を伝えたのであろう。このようにしてアポロは整えられて行った。この後アポロはどうなったか。彼はコリントに行き、ユダヤ人たちに攻撃されていたクリスチャン達を助けた。彼の働きはパウロも認めるところであり、コリントの手紙で「私が植えて、アポロが水を注ぎました」と記した。その後もアポロは伝道者として福音を伝えた。
by ybible63
| 2018-07-31 15:25
| ★礼拝説教要約