6月24日説教要旨 |
牧師 鳥居 完次
<ホセア13:14>は、<1コリ15:55>にある「死の完全勝利宣言」に引用されている。そこに、神の深いあわれみがあふれている。しかし、その根拠となっている<ホセア13:14>を改めて見ると、はっとさせられる。「あわれみは、わたしの目から隠されている」とは?
1.神の御子(主イエス・キリスト)への深い深いあわれみが隠されている。私たちに「死の完全勝利宣言」をもたらすため、神が用意された救い主イエス・キリストの十字架に対して、何よりもあわれみの目が向けられているのは、父なる神ご自身の、御子イエス・キリストへの「深い深いあわれみ」であるはず。しかし、その御子イエス・キリストへの深い深いあわれみは隠されている(まるでそんなのないかのように隠されている)ということである。
2.神の御子(主イエス・キリスト)の私たち罪人に対する深い深い深いあわれみが預言されている(勝っている)。「わたしはあわれみで胸が熱くなっている」<11:8>とあるが、まさに神の愛(あわれみ)が実態として現れた。即ち、神自らが人(肉体)となって、内臓が揺り動かされるような同情を示して下さったのである。その極みが、主イエス・キリストの十字架に表された。確かに、罪によって人の中に死はとげのように刺さった。しかし、人は誰も自力でそれを抜けない(抜こうとしても矢印の先のようにひっかかる)。その現状を主は本当にかわいそうに思って、私たちに刺さっている死のとげを、なんと主イエス・キリストご自身が身代わりに自らの肉体に引き受けてくださった。その事実によって、死のとげから私たちは解放された<ヘブル2:14~15>。神の深い深い深い愛・あわれみに感謝したい。