5月20日メッセージ要旨 |
「アレオパゴスでの説教」(使徒の働き17章16節~31節)
牧師 紺野 真和
パウロは、アテネではシラスとテモテを待っているだけで、福音を語る予定はなかった。しかし、アテネの町があまりにも偶像に満ちていたために憤りを感じ(16)、何とかして偶像礼拝をしている人々を真の神に立ち返らせたいと思い、福音を語り始めた。パウロがアレオパゴスで異邦人に語ったメッセージはどのようなものであったか。
1、神は創造者。パウロは「この世界とその中にあるすべてのものをお造りになった神」(24)、「神は、すべての人に、いのちの息と万物とをお与えになった方」(25)、「神は、ひとりの人からすべての国の人々を造り出し」(26)と、神は人間が造り出したものではなく、人間を、世界に満ちているすべてのものをお造りになった創造者なる方であることを語った。
2、神は支配者。パウロは「それぞれに決められた時代と、その住まいの境界とをお定めになりました」と、神は時代をそして人々の住む地域を支配しておられる支配者なる方であることを語った。
3、神は裁き主。パウロは、これまでは偶像礼拝の無知の時代を見過ごしておられたが、今は真の神に立ち返ることを命じておられると語った。そして裁きの日が決められていると続けて語った。裁きがある証拠はイエス・キリストの復活であると語った。
パウロは、ユダヤ人や神を畏れている人には、旧約聖書から預言されている救い主はイエス・キリストであることを語っていたが、旧約聖書を知らない人々に対しては、神はどのようなお方であるのかということから話を始めた。私たちの置かれている日本もアテネと同じような国である。まず神がどのようなお方であるかを語る必要がある。