4月8日メッセージ要旨 |
牧師 鳥居 完次
ミカとイザヤは、ほぼ同時代(BC570年頃)に活躍した預言者で<1、イザヤ1:1>、互いに連絡交流があったようだ。この二人には、真の救い主の到来に関する預言に共通項がある。
1.公義を行い誠実を愛し、あなたの神とともに歩め<6:8>。これには、<イザヤ>の預言が先行していると思われる。即ち、<イザヤ7:14、11:1~4>の処女降誕・インマヌエル預言であり、主イエス・キリストにおいて成就した<マタイ1:22~23>。確かに、インマヌエルの主が内に住んで下さることによって、<6:8>の求めに応答できる。ミカは、まるでイザヤと連携しているかのように、イザヤの預言の実現を先取りして、この勧めをしている。
2.へりくだって、あなたの神とともに歩め<6:8>。これは、<ミカ>の預言の成就の延長線にあると思われる。それこそ、<ミカ5:2>のキリスト降誕の地の預言である。その通り、救い主はベツレヘムに生まれ、徹底的なへりくだりの道を歩まれた。その意味では、ミカはこの預言の実現を見据えているからこそ、<6:8>の求めをすることができた と言える。してみると、私たちも(いや、私たちこそ)神のみことばの前にへりくだって主を崇める必要がある。主キリストの来臨の預言・成就で終わりではなく、再臨の約束のみことばが与えられているからである<ヨハネ14:2、使1:11、Ⅰテサ4:16、ヘブル9:28>。特に、<黙1:7>の 主イエス・キリスト再臨の預言は、昨今の衛星通信技術の目覚ましい進歩を見るにつけ、ますます現実味を帯びている。それ故に、私たちは、このような一連の神ご自身のみことばの前に、まさに徹底的にへりくだって、主とともに歩み主を崇めていく者でありたい。