2017年 09月 21日
7月30日説教要旨 |
「主の愛を知るために」(ルカ22章31~34節)
牧師 紺野 真和
イエス様は最後の晩餐の時にペテロに「あなたはわたしを三度知らないと言います」と語られた。この時ペテロは頭に血が上ったであろう。自分にかぎってそんなことは決してないと考えたからである。どうしてペテロはそのように考えたのか。それはまだまだ自分の弱さ罪深さを知らなかったからである。しかしイエス様はサタンの働きを許してさえもペテロが自分の弱さ、罪深さを知るのを良しとされた。私たちもまだまだ知らない自分を持っている。その自分を知る事は大切な事である。聖アウグスチヌスは「神様、あなたを知る事ができるようになるために、自分を知る事ができるように」と祈った。なぜ自分を知る事が大切なのか。それはこれまで以上にそのような自分のためにイエス様が十字架に架かってくださったことを知るようになるからである。イエス様から躓くと預言されたペテロはイエス様が捕えられるとイエス様を知らないと三度言った。その時ペテロは泣いた。この時、彼はイエス様に申し訳ないことをしたと悔いたのであろう。そして彼は自分がいかに自己保身の人間か、自己中心の人間かを知った。私たちもペテロと同じように時に自分の事を知る時がある。その時、自分自身の姿に愕然として、精神的な痛みを苦しみを覚えるだろう。しかし大丈夫である。イエス様はペテロのために既に祈っておられた。同じように、イエス様は私たちのためにも祈ってくださっている。ペテロが自分の真の姿を知った後に、イエス様はペテロをご覧になられた。裁くような視線ではなかったであろう。あなたは私を否認するほどの弱さを持っているけれども私はあなたを愛するという愛に満ちた視線であっただろう。ペテロは復活されたイエス様との再会の後イエス様の愛を知った。自分を知り主の愛を知ろう。
by ybible63
| 2017-09-21 15:40
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