1月29日説教要約 |
ルツが知った神の愛の真実<ルツ記1:1~18>
牧師 鳥居 完次
<ルツ>は「神の愛の物語」である。とは言え<士師>の時代<1>に、実際に起こった歴史的出来事であり、そこに「ルツが知った(知らされた)神の愛の真実」が記録されている。
1.ナオミの愛の姿を通して神の愛の真実を知らされた<1:1~18>。ナオミとルツの出会いは、モアブの地でナオミの長男息子がモアブの女ルツを妻に迎えたことに始まる。10年の歳月の後、未亡人のナオミは同じく未亡人となってしまった嫁2人とナオミの故郷 ベツレヘムに戻る際、嫁二人を実家に帰そうとする。が、ルツは何としてもナオミについていくと申し出た。ルツはナオミの言動に人間的な魅力を感じていたのかも知れない。がそれ以上に、ナオミの言動に真の神への愛(信頼)を感じていたに違いない。その意味で、<16f>は神の愛に対するルツの信仰告白である。こうして、ルツとナオミのベツレヘムでの生活が始まった。
2.ボアズの愛の姿を通して神の愛の真実を知らされた<2~4章>。ボアズは親戚の有力者であった。彼は、ナオミとルツの日々の生活に必要な食糧確保のため、親切の限りを尽くしてくれた<2章>。それだけでなく、ナオミとルツがこの地で生活していくために 根本的に必要な土地確保のため、代価を払って買い戻してくれた。同時にそれは、異邦人ルツとの結婚を通してエリメレクの家の復興を意味している<3~4章>。<ルツ>の最後は主イエスの誕生につながる系図である。が今や、キリストの十字架と復活の贖いのわざを受け入れる者に、まさに「天の御国」が買い戻されたことがわかる。ルツがナオミやボアズの愛の姿を通して神の愛を知ったように、私たちも主にあって神の愛を世に知らしめる働きをしたい。