12月25日説教要約 |
燭台の真ん中におられる方(黙示録1:9~20)
牧師 鳥居 完次
ヨハネは主の日に、7つの金の燭台とその真ん中に人の子のようなお方を見た。これこそ、
教会の中心、それはこの世界、ひいては私たち一人一人の中心がキリストということである。
1.キリストは私たちに真のいのち(永遠のいのち)を与えてくださるためにこの世に来られた<17b~18a>。もとより、神は人間に神のいのち(永遠のいのち)を与えてくださるためにこの世界をつくられた。が、人は罪によって(ドミノ倒しのように死が全人類に広がり)真のいのちを失った。そのいのちを誰も自力では取り戻せない。それ故に、神の方から神のいのちを届けてくださったのがクリスマスである。即ち、キリストは私たち罪人の罪を完全に解決する(その罪を身代わりに負って十字架にかかって死ぬ)ために、私たちと同じ肉体をとって誕生され、その通り十字架にかかって死なれた(「赤」が象徴)。しかし、キリストは3日目に死者の中から復活され、ここに永遠のいのちのからだが回復される道が実現した(「緑」が象徴)。その意味で、この時「見よ」と促されたお方の中に、光り輝く「白」(「赤」+「緑」)で象徴されるキリストの栄光の姿が見える。真の光であるキリストの到来によって、罪の真の赦しと共に、確かに真のいのちを取り戻せる道がもたらされたのである。
2.キリストは死と死後の問題に真の解決(勝利)を与えてくださるためにこの世に来られた<18b>。キリストが「死とハデスとのかぎを持っている」という表現は、キリストがこの地上における生命を終わらせる肉体的死とハデス(死後のいのち)とに対する主権を持っているという意味である。ここに、死と死後の問題に対する完全な解決(勝利)がある。