12月18日説教要約

「東方の博士」（マタイ２章１節～１２節）　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　牧師　紺野　真和
　東方の博士達はユダヤ人の王の誕生を告げる星を見た時、その王にお会いするために旅立った。彼らが住んでいる所からユダヤまでは2000キロ位あり、2か月の長旅になる。砂漠を通り、強盗に襲われるかもしれない、様々な危険があった。しかし博士達は様々な困難を乗り越えた。そしてエルサレムに来て、当時の王であるヘロデに会った。ヘロデは博士達から「ユダヤ人の王としてお生まれになった方はどこにおいでになりますか」と聞かれ、恐れ惑った。エルサレムの住民も同様であった。エルサレムの住民は、ヘロデ王が怒り、今の安定した生活が壊れるのではないかと恐れたのであろう。エルサレムには、博士達がユダヤ人の王を探し求めることを反対する雰囲気があった。しかし博士達はそれも乗り越え、遂にユダヤ人の王(メシヤ）に出会った。人は、この人生で探し求めなければならないいくつかのことがある。その中で最も重要な事は、神様がおられるのか、神様はどういうお方なのかである。そのことを通して、私たちは何者なのか、何のために生きるのか、死後どうなるのか等の問いの解決が与えられる。様々な困難を乗り越えて、神様を求めて行く時、神様は聖書を通して私たちをご自分の許に導いてくださる。
　この博士たちと対照的なのは祭司長と学者達である。彼らはメシヤの誕生について多くのことを聖書を通して知っていた。しかし、博士達が来た時、エルサレムからベツレヘムまではわずか8キロであるのに、一歩も動かなかった。それは今の安定した生活が壊されるのを良しとしなかったからである。私達はどうか。神様との交わり、自分を知る事、信仰が成長していくために、困難があっても立ち止まるのではなく前進していく者でありたい。