6月26日説教要約

「主の愛」（ヨハネ8章1節～11節）
　　　　　　　　　　　　　牧師　紺野真和
　イエス様が神殿で人々に神様の国の事を話しておられた時、律法学者たちが姦淫の現場で捕えられた女性を引きずって来た。律法学者たちはイエス様に詰め寄り「モーセの律法の中で、こういう女を石打ちにするように命じています。ところで、あなたは何と言われますか」と言った。これはイエス様を陥れる巧妙な罠であった。彼らが問い続けることをやめなかったので、イエス様は「あなたがたのうちで罪のない者が、最初に彼女に石を投げなさい」と言われた。この言葉は彼らの心に刺さった。年長者から去って行った。なぜなら、年長者はこれまでの人生で恵みも多かったが、罪を犯すことも多かったからである。また若い者も罪を犯したことのない者はいないので去った。しかし人々が去ることはイエス様の願っておられたことではなかった。イエス様は彼らも愛しておられたので、彼らが罪を認め、私はどうしたらよいのでしょうかと御前に跪くのを待っていた。しかし彼らは去った。その中で一人、その場にとどまった人がいた。それは姦淫の現場で捕えられた女性である。彼女はやれやれこれで解放されると思い立ち去ることもできた。しかし、彼女は自分の罪の大きさを知らされ立ち上がれなかったのである。罪深い自分に絶望したのである。その彼女にイエス様は、「私もあなたを罪に定めない」と言われた。イエス様は神の御子で罪のないお方であるので、唯一彼女を裁くことができた。しかし「私もあなたを罪に定めない」と言われた。ここにイエス様の覚悟が現わされている。イエス様はこの数か月後、この女性の罪、いやこの女性の罪だけでなく、全人類の罪を背負って身代わりに死なれた。イエス様はこの女性の罪の身代わりにわたしが十字架に架かるから、あなたの罪を赦すと言われたのである。