11月29日説教要約

「主を待ち望む」（ルカ2章36～38節）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　牧師　紺野　真和
　いよいよ待降節に入った。今朝はアンナが待ち望んでいたものと私たちが待ち望むものについて見て行く。
　アンナは預言者であり、38節から分かるように救い主が来られる（初臨）のを心から待ち望んでいた。それに対して私たちが待ち望む者は救い主がもう一度この地上に来られる再臨である。初臨と再臨には多くの預言があるという共通点がある。しかし両者の預言とも、いつその日が来るのかということは記されていない。この季節子供たちはクリスマスを待ち望むが、もしプレゼントがいつもらえるのか分からなかったなら待つことは困難であろう。同様にいつ救い主が来られるか分からなかったアンナもそして再臨がいつなのか分からない私たちにとっても待つことは困難な事である。更に待つ時間が長ければ長いほど困難になる。アンナの場合、初臨の預言があってから700年が経っていて、更に自分が預言を教えられてから何十年も経っていた。私たちの場合も、再臨の預言があって2000年が過ぎていて、その教えを聞いてから人によっては何十年も経っている。その中でいつの間にか、自分の生きている間には再臨は来ないという思いになっているかもしれない。アンナはどうだったのか。彼女は84歳であったが心から待ち望んでいた。それは預言をしっかりと受け止めていたことと同時に38節から分かるように共に主を待ち望む人がいたからである。私たちも預言をしっかりと受け止めることと共に再臨を待ち望む人の存在によって心から再臨を待ち望むことができる。礼拝で使徒信条を通して共に再臨信仰を告白することを通して、私たちの再臨信仰は励まされる。これからも期待して主の再臨を待ち望もう。