9月6日説教要約

「タラントの譬」（マタイ25章14～30節）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　牧師　紺野　真和
　イエス様はこの地上でどのように生きたらよいのか譬話で話された。主人が旅に出かける時、三人のしもべに、5タラント、2タラント、1タラントを預けた。5タラント、2タラント預けらたしもべはそれを元手に商売をしたが、1タラント預けられたしもべはそれを地に隠した。当時はそこが隠すのに一番良い場所であった。なぜ、1タラント預けられたしもべはそのようにしたのか。それは主人を恐ろしい方と受け止めていたので、もし失敗でもしたならひどく怒られると考えたからである（24，25）。彼は何もしないのが一番良いと考えた。さて私たちはどうか。私たちは人を恐れる故に、神様から預けられた賜物を具体的に用いないということはないだろうか。例えば、失敗したら人からひどく非難されるのではないかと勝手に思い込んで、躊躇してしまうことはないだろうか。日本人は失敗したら怒られるという心が小さい時から形成されているので、実際人々が何も言ってはいないのにそう思い込み躊躇してしまう傾向がある。また失敗した時、非難される雰囲気が実際に教会にある時、神様から預けられたものを活かすのに躊躇してしまう。もちろん奉仕をする時に、良く熟慮せず行動するのは問題外であり、したことには責任が伴うが、失敗を恐れて何もしない方が良いという雰囲気が教会に満ちているなら不幸である。賜物を用いるのに消極的になってしまう原因があるなら、知り解決していき、互いに賜物を積極的に用いていく者とさせていただきたい。それでは神様はどのような生き方を求めておられるのか。5タラントそして2タラント預けたしもべに、主人は「良くやった。良い忠実なしもべだ。」と言った。私たちに求められているのは、神様から預けられているものを忠実に用いることである。