5月19日礼拝説教

「御姿を変えられたイエス様」（マタイ17章1～8節）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　牧師　紺野真和
　イエス様は、ペテロ、ヤコブ、ヨハネを連れて山に登られた。そこでイエス様は神様の御姿をとられ、モーセとエリヤと語り合い、また父なる神様が弟子たちに話された。この出来事は六日前の事と合わせて見ていく必要がある。六日前にペテロがイエス様を「神の子キリスト」と告白した。ペテロにとって神の子とは、神様と特別な関係にあるとの意味であろう。キリストとは救い主のことである。イエス様は弟子たちがここまでご自分を理解した事を知られ、彼らにご自分の救い主としての働きを話された。しかし弟子たちはイエス様が話されたことを受け止められなかった。今朝の箇所はそのような事があってから一週間も経たない事である。イエス様は神様の御姿をとられた。彼らにご自分が子なる神様である事を示された。またイエス様はモーセとエリヤとエルサレムでのご自分の最期の事を話され、その後父なる神様はペテロたちに、「彼の言うこと（十字架の死を通して人々の罪が贖われること）を聞きなさい」と言われた。これらの事を通して神様は救い主の働きについて示された。ここから教えられる事がある。残念ながらペテロたちはこの出来事を通してもイエス様を十分に知ることはなかった。イエス様もこの時点でペテロたちが知る事ができるとは考えていなかったであろう。それならどうして彼らにこの体験をさせられたのか。それは後に彼らがご自分の事を深く知る事ができるように備えをされたのである。そして彼らは後にこのすばらしい出来事を振り返りイエス様がどのような方であるかを深く知ることになった。同じように神様は私たちが神様を豊かに知る事ができるように、これまで御言葉や様々な体験を与えてくださっている。それらを振り返ることを通して私たちは神様を豊かに知るようになる。